車にかかる税金が変わった!ガソリン暫定税率の仕組みと、新税制で「損をしない」車選びのポイント

近年、ガソリン価格の変動に加え、自動車に関する税制も見直しが進み、「結局いくらかかるのか分かりにくい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、ガソリンに含まれる「旧暫定税率」や、購入時の税金制度の変更はニュースでも話題になりますが、実際の負担にどう影響するのかは見えづらい部分です。
こうした状況の中で、これまでと同じ感覚で車を選ぶと、気づかないうちにコスト差が生まれてしまう可能性があります。
そこで本記事では、制度の変更点を整理しながら、損をしない車選びのポイントを実務的に解説します。
車の維持費をできるだけ抑えたい方や、これから買い替えを検討している方は、ぜひお読みください。
この記事の3行まとめ
- ガソリンには旧暫定税率が含まれており、制度変更後も価格は単純に下がらないため仕組み理解が重要
- 車の税制は環境性能重視へ移行し、現在は取得時よりも「使い方」でコスト差が生まれる時代
- 税金と燃料費を含めたトータルコストで判断し、自分の走行距離に合った車選びが損を防ぐポイント
ガソリン価格高騰の今こそ知っておきたい、燃料費に含まれる「旧暫定税率」

ガソリン価格の内訳は一見シンプルに見えますが、実際には複数の税金が含まれており、その中でも見落とされがちなのが「旧暫定税率」です。
ここでは、その仕組みと現在の状況を整理し、燃料費にどのような影響を与えているのかを解説します。
ガソリン代に含まれる税金の内訳
まず押さえておきたいのは、ガソリン代には「本体価格」だけでなく、複数の税金が上乗せされているという点です。
代表的なものが、揮発油税と地方揮発油税です。
これらに加えて、消費税も課税されるため、実質的には「税金にさらに税金がかかる」構造になっています。
「旧暫定税率(当分の間税率)」とは何か
旧暫定税率とは、本来は一時的な措置として導入された税率の上乗せ分を指します。
もともとは道路整備の財源確保を目的としており、ガソリン1リットルあたり約25円程度が上乗せされてきました。
制度上はすでに「暫定」という名称は使われていませんが、実態としては同水準の税率が「当分の間税率」として維持されてきたため、一般的には今でも「旧暫定税率」と呼ばれています。
「当分の間」が続いてきた背景
この税率が長年維持されてきた理由は、税収の安定性にあります。
道路整備だけでなく、広く財源として活用されるようになったことで、簡単に廃止できない構造ができあがりました。
その結果、「一時的な措置」であったはずの税率が、実質的に長期間継続されることになったのです。
廃止されても価格が下がりにくい理由
近年、この旧暫定税率は制度として整理・廃止の方向が示されています。
しかし、「廃止=すぐにガソリン価格が下がる」とは限りません。
なぜなら、ガソリン価格は原油価格や為替、流通コストに加え、補助金政策など複数の要因で調整されているためです。
実際には、税率の変化と同時に補助金が調整されるケースもあり、価格の変動が見えにくくなっています。
燃料費は“税金+市場”で決まると理解する
このように、ガソリン代は単純に税金だけで決まるものではありません。
税制・市場価格・政策の3つが組み合わさって決まる構造になっています。
そのため、「税金が下がったから安くなるはず」と考えるのではなく、全体の仕組みを踏まえて燃料費を捉えることが、これからの車選びにおいて重要です。
【徹底比較】自動車取得税から「環境性能割」へ。あなたの買い替えはどう変わる?
車の購入時にかかる税金も、ここ数年で大きく変化しています。
ここでは制度の変化と、車選びへの影響を整理します。
自動車取得税から環境性能割への変更とは
従来、車を購入すると「自動車取得税」が課税されていました。
これは車の取得価格に対して一律で課税される仕組みで、車種や性能による差は限定的でした。
しかし2019年以降、この制度は廃止され、新たに「環境性能割」が導入されました。最大の特徴は、
燃費性能や環境性能によって税率が変わることです。
つまり、同じ価格帯の車でも、燃費の良し悪しによって税額が変わる仕組みへとシフトしました。
燃費基準の達成度で税額が変わる仕組み
環境性能割では、車の燃費性能(WLTCモードなど)や排出ガス性能に応じて、税率が0〜3%程度の範囲で設定されます。
- 燃費性能が高い車:非課税または低税率
- 燃費性能が低い車:高税率
という構造になっており、
燃費性能=初期費用に直結する時代になったのが大きな変化です。
これにより、単に車両価格だけで比較するのではなく、「税金込みの総額」での判断が重要になりました。
2026年以降は環境性能割が廃止に
さらに大きなポイントとして、環境性能割は2026年3月末で廃止され、購入時の課税自体が見直されています。
これにより、2026年4月以降は原則として、購入時の税金負担がシンプルになる方向に変わりました。
ただし注意すべきなのは、「税金がなくなった=安くなる」とは限らない点です。
制度が変わることで、他の税金やコストに影響が出る可能性もあるため、全体での判断が必要です。
e:HEVなど最新パワートレインが有利な理由
環境性能割の時代において有利だったのが、ハイブリッド車や電動車です。
特に本田技研工業の「e:HEV」のような高効率ハイブリッドは、燃費基準を高い水準で達成しやすく、税制面でも優遇されてきました。
これは単に環境に優しいというだけでなく、税金を含めた初期コストを抑えやすい構造になっていたためです。
制度は変わったものの、この「燃費性能が高い車ほどコスト面で有利」という流れ自体は今後も続く可能性が高く、車選びの基準として引き続き重要です。
プロはここを見る!「税金」と「ガソリン代」をトータルで安く抑えるシミュレーション

ここまで見てきたように、車にかかるコストは「税金」だけでも「ガソリン代」だけでも判断できません。
実際の負担は、この2つを組み合わせたトータルコストで決まります。
ここでは、車種ごとの違いをシンプルに整理しながら、どの選択が自分に合っているのかを考えていきます。
軽自動車と普通車、どちらが安いのか
まず大きな分岐点になるのが「軽自動車」と「普通車」です。
軽自動車は、自動車税(種別割)や重量税が低く設定されているため、税金面では明確に有利です。
維持費を抑えたい方にとっては、依然として有力な選択肢といえます。
一方で普通車は、車両価格や税金は高くなりやすいものの、走行性能や安全装備、長距離移動の快適性に優れています。
そのため、利用シーンによっては「価格差以上の価値」を感じやすいのが特徴です。
ガソリン車とハイブリッド、どちらが得か
次に重要なのがパワートレインの違いです。
ガソリン車は車両価格が比較的安く、初期費用を抑えやすいのがメリットです。
ただし、燃費性能はハイブリッドに劣るため、走行距離が増えるほど燃料費の差が広がります。
一方ハイブリッド車は、車両価格は高くなる傾向がありますが、燃費が良いため、長期的にはガソリン代で差を回収しやすいという特徴があります。
つまり、
- 走行距離が少ない → ガソリン車が有利
- 走行距離が多い → ハイブリッドが有利
という考え方が基本になります。
年間走行距離で見るベストな選び方
トータルコストを考えるうえで最も重要なのが「年間走行距離」です。
- 近距離中心(年間5,000km前後)→ 燃料費の差が小さいため、初期費用の安い車が有利
- 中距離(年間10,000km前後)→ ガソリン車とハイブリッドの差が徐々に出始める
- 長距離利用(年間15,000km以上)→ 燃費の良い車のメリットが大きくなる
このように、同じ車種でも使い方によって「得かどうか」は変わります。
税金と燃料費を合わせて考えるのがポイント
ここまでを踏まえると、車選びで重要なのは次の2点です。
- 税金(固定コスト)
- ガソリン代(変動コスト)
この2つのバランスを見ることが、損をしないための基本です。
例えば、税金が安くても燃費が悪ければトータルでは高くなることもありますし、逆に車両価格が高くても燃費が良ければ長期的に安くなるケースもあります。
そのため、「安い車=お得」とは限らず、自分の使い方に合ったコスト構造の車を選ぶことが重要です。
まとめ:次の1台を選ぶなら、税制のトレンドも味方につけよう

ここまで見てきたように、車にかかる税金や燃料費の仕組みは大きく変化しています。
重要なのは、税金だけ・燃料費だけで判断せず、トータルコストで考えることです。
とはいえ、「自分に合った1台がどれなのか分からない」「結局どれが一番お得なのか判断が難しい」と感じる方も多いでしょう。
そうした場合は、地域に根ざしたディーラーに相談するのも有効です。
Honda Cars 中央静岡 静岡インター店では、新車・中古車の提案だけでなく、車検・点検・整備、保険まで含めたトータルサポートを受けることができます。
試乗や見積もり、購入後のメンテナンスまで一貫して相談できるため、「購入後も含めたトータルコスト」で車を選びたい方にとって安心できる選択肢です。
ぜひ本記事の内容を参考に、自分にとって最適な1台を見つけてみてください。
